合皮と本革の違いとは?見分け方やどちらを選ぶべきかを解説

コラム
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合皮と本革の違いってきちんと説明できますか?

若い頃の私は「合皮は安くてニセモノ」というあまり良くないイメージを持っていました。

でも、合皮だからといって何か都合が悪いことがあるのか、と言われるとよくわかっていなかったんですよね。

合皮は安い物が多いので、ちょっと革製品を持ちたいなという時に手を出しやすい存在。

それに合皮も良い所があって、物によっては本革より合皮製を選ぶことをおすすめしたいケースだってあるんです。

今回は合皮と本革について、それぞれの特徴を説明しながら、自分で見分ける方法も教えちゃいます!

後半では製品ごとに、合皮と本革のどちらを選ぶのがおすすめかも解説しますよ。

合皮と本革のどちらを買うべきか迷っているあなたは、是非参考にして下さいね♪

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合皮と本革の違いとは

「合皮と本革の違い」見出し

合皮と本革は、表にするとこのような違いがあります。

本革 合皮
生地 動物の皮 繊維質のもの
特徴 通気性がある 水に強い
価格 高い 安い
耐久性 高く、経年“変化”する 低く、経年“劣化”する
重さ 重い 軽い
寿命 10年以上※お手入れによる 約2~3年

比較すると、違いが結構あるのがわかりますね。

ちなみに合皮も実は2種類に分けることができるのですが、今回は細かく分けずに話を進めます。

それでは合皮と本革の違いについて、それぞれの特徴を説明していきます。

合皮は扱いやすいけど寿命が短い

合皮と呼ばれているものには「合成皮革」と「人工皮革」の2種類があります。

合成皮革と人工皮革の違いは生地の作り方によって、区別されているんです。

どちらも生地がポリエステルなどの天然の生地からできていて、そこにポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニールという合成樹脂を塗って、コーティングしたものです。

革のような模様は、そのコーティングの後から加工をしてつけられた、人工的な模様なんですよ。

ちなみに合皮は、タグの英語表記では「Fake Leather(フェイクレザー)」と書かれていることが多いです。

合皮の主な良い所は

  • 全体的に価格が安い
  • お手入れが簡単
  • 軽い

という点です。

特にお手入れは、汚れた部分や全体を軽く湿らせた布で拭くだけでOK。

私は学生時代に履いていた安い合皮のローファーなんて、殆どお手入れした記憶がありません(お恥ずかしい・・・)。

軽くて水にも強いため、日常で扱いやすいと言えます。

しかし2~3年で経年劣化して、表面が割れてきたり、ポロポロと剥がれ落ちてきちゃうのが残念なところ。

この劣化は空気中の水分や普段の環境で生じてくるものなので、防ぎようがないんです。

扱い方によっては、なるべく長く使うこともできるのですが…

しかし、どんなに気に入っている物でも数年で寿命が来るのは、覚悟しないといけないんですよねぇ。

本革は長持ちで変化が楽しめる

本革は動物の皮から出来ています。

タグの英語表記は「Genuine Leather(ジェニュインレザー)」と書かれていることが多く、日本語では合皮と区別するために「天然皮革」「リアルレザー」と書かれていることも。

本革の良い点は

  • 通気性が良いため、衣類は着心地が良い
  • お手入れをすれば10年以上使える
  • 使うほどに味わいが出る

という点です。

本革は動物の革なので毛穴があり、通気性が良いのでジャケットや手袋でも蒸れにくく着心地が良いんですよ。

お手入れは保湿などが適宜必要になりますが、きちんと行えば10年~親から子供へ受け継いだという人もいるくらい、長持ちするのも本革の特徴。

使っていくうちに色の深みが増してきたり、ツヤ感が出てきたりという味わいの変化も楽しめます。

見た目や感触での見分け方

最近の合皮製品は本革にソックリの高級感や模様があって、遠目から見ると本革と間違えそうになるものもあります。

合皮と本革の違いについてわかっているつもりでも、実際にお店で製品を見てみるとどちらなのか混乱することもよくある話。

でもタグをいちいち確認するのも面倒だし、究極の安さを求めて値札を確認しているように思われそうで恥ずかしいですよね。

そこで簡単に見分けられるように、合皮と本革の見た目や感触の違いについて説明していきますよ♪

断面でもとの生地がわかる

断面を見るには、ベルトやショルダーストラップの穴部分が特に分かりやすいです。

合皮は断面がコーティングがかかっていたり、もともとの生地の布地が見えます。

本革は毛羽立ちがあったり、繊維質のようなものが見えますよ。

手で触れた感じがしっとりか

合皮は水を弾きやすいため、手でずっと同じ箇所を触れていると水分が吸収されずに汗ばんできます。

それに対して本革は適度に水分を吸収するため、手が汗ばまずに革がしっとりし、手に吸い付いてくるという感触があります。

革は触り心地が良いと言われるのは、これが主な理由ですよ。

表面を引っ張ると毛穴があるか

販売品を力強く引っ張るのはいけませんが、そっと生地を引っ張り気味にするか軽く折り曲げるようにしてみると、違いがわかります。

合皮は革がただ伸びたようになるだけです。

本革には動物の毛穴があるため、良く見るとその毛穴が確認できますよ。

においの有無

合皮はにおいが無いのが一般的です。

においがするとしたら、ゴムのようなにおいでしょう。

本革の場合は、動物の革を加工する際に使われた薬剤などのにおいがほんのりします。

しかしこのにおいはブランドや加工からの年数によっても差がありますので、においだけでの判別は難しいかも知れません。

使用中に擦れた部分の様子

これは中古品や使っているときの話になってしまいますが、使用中に製品のふちや表面が擦れて傷のようになることがあります。

その部分をチェックすると、違いは一目瞭然。

合皮だと、コーティングにひびが入ったり、中の布地が見えたりします。

本革だと染めた色が薄くなって元の革の色が出てきます。

本革製品だと思い込んでいたのに、表面のコーティングが剥がれて合皮だったことに気付いた、というケースは結構あります。

また、見た目は本革ソックリで高級感ある合皮製品でも、底面の四隅の剥がれで合皮だということが一目瞭然になってしまいますのでご注意を!

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革の選び方は製品で決めよう

それぞれの特徴はわかったけれど、じゃあ結局どっちを選ぶのが正解なのか?という疑問が湧いてきますよね。

私としては、製品や条件によって選ぶことをおすすめします。

流行のものや使う出番の少ないものは、値段重視で選ぶのが良い。

本革は耐久性があるけれど、お手入れが必要。

そういった観点から、選び方をご紹介していきますね。

合皮がおすすめの製品

まずは合皮がおすすめの製品はこちら。

レザージャケット、流行のアイテム、冠婚葬祭用など使用頻度が低いものの3種類です。

レザージャケット

茶色のレザージャケット

本革製品の中でもレザージャケットは革の使われている面積が大きい分、とても高価な部類です。

安くても数万円台~ブランドによっては10万円前後するようなものも。

「これは一生涯着れるデザインだ」と思うもの以外は、ぱっと購入できるようなものではないですよね。

春や秋の短期間にちょこちょこ着るだけというならば、まずは合皮のものから取り入れてみるのがおすすめです。

合皮のレザージャケットを着こなせて、出番が意外と多いなと感じたら、寿命が来るタイミングで次は本革を検討するのが良いでしょう。

流行のアイテム

流行っているデザインの靴やバッグ・洋服はこの先何年も着るつもりなら別ですが、おそらく流行りが過ぎたら使いにくくなりますよね。

そういった物は安く購入できる合皮製で楽しむのがおすすめです。

ちょうど経年劣化が始まる数年後のタイミングは、その流行も落ち着いてくる頃だと言えますしね。

冠婚葬祭用など使う頻度が低いもの

女性用のフォーマルバッグ

冠婚葬祭で使うフォーマルなバッグや靴は、年に1度も使わない時もありますよね。

そういった物には安く買えて手入れもほぼ不要な、合皮がおすすめです。

買う時は、見た目が安っぽくないか気を付けましょう。

結婚式や親戚の集まりなどでは、持ち物を年上の方から見られることが多いもの。

一目で合皮だとわかると恥ずかしい思いをすることもあるので、なるべく落ち着いた印象の物を選んで下さいね。

革の表面がテカリすぎていない方が、高そうに見えますよ!

本革がおすすめの製品

次に、ぜひ本革を選んで欲しいものはズバリこちらです。

キーケースや財布など毎日使う物

オレンジの長財布

キーケースや財布、パスケース、名刺入れ、通勤バッグなどは毎日使うもの。

しょっちゅう開いたり閉じたりするので、合皮だと革の折れ目からすぐひび割れてきやすいんです。

つまり、見た目が悪くなりやすいんですよね。

このような使い方に関して耐久性があるのは断然本革なので、選ぶなら本革のものをおすすめします。

バッグは例外ですが、小物であれば革の面積が少ない分、本革製でも価格がそこまで高くないので手を出しやすいというのも理由の1つです♪

靴は好みによってどちらでも

革靴

最初に言っておきますが、靴は合皮と本革、私はどちらもありだと思っています。

靴は普段から徒歩移動が多い人などは消耗が早くなるし、消耗箇所も歩き方によって千差万別。

靴のお手入れが苦じゃない人は、本革を選べば長期間慣れた靴を履き続けられます。

でも、

お手入れにあまり労力をかけたくないんだよなぁ。

靴は履きつぶしたら新しく買って、気分も一新したい!

という人は合皮をおすすめします。

我が家では、私は靴のお手入れが好きなので本革を選んでいますが、他の家族は「手入れなんて面倒だから」と合皮を選んで買っていますよ。

このように考えていくと、自然と合皮と本革のどちらかを選ぶか決まってきますよね。

まとめ

合皮と本革の違いについて説明しました。

見分け方もご紹介しましたので、今度革製品を見る機会があったら、ぜひ比べてみて下さいね。

合皮も本革もそれぞれメリット・デメリットがあるので、好みや用途によって選ぶことが大切です。

本革を手軽に体験してみたいと思っているなら、キーケースや財布がおすすめですよ。

使う頻度が高いので、革の変化が出るのが速くて味わいを楽しめるからです。

それに革製品の中でも比較的、手を出しやすい価格帯ですしね。

一度本革にハマると、つい本革製品ばかりを集めたくなってしまう衝動にはご注意を。

買う前には今回ご紹介した選び方の基準を思い出して、冷静に合皮と本革のどちらにすべきか考えて選ぶようにしてくださいね!

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