革の特徴たっぷり紹介。選び方に迷ったらまず読んで

コラム

革(レザー)製品を購入しようとして、革の種類に迷ったことはありませんか?

私はレザージャケットを買おうとして、『牛革』か『ヤギ革』のどちらが良いのか悩んだ経験があります。

革で代表的なものといえば牛、馬、豚、ヤギ、ヒツジ、シカの革です。

動物の種類によって触り心地や見た目が異なり、一言で“革”と言ってもバラエティに富んでいるんですよ。

今回はそんな革について、動物の種類ごとに特徴をたっぷり紹介していきます。

あなたの好みの革を見つけるための参考にして下さいね♪

革(レザー)の種類と特徴

それでは、よく耳にする代表的な革の種類をご紹介していきます。

登場する動物は6種類だけですが、1種類の動物の中でも呼び方が分けられているものもあって、革の種類としては全部で16種類にもなります。

牛革:最もよく使われている

【よく使われている物】バッグ、靴、ベルト、家具

カウレザーとも呼ばれます。

革製品の中でも最も多いのが、この牛革製です。

様々な物によく使われているので、あなたの身近にも牛革製品があるかも知れませんね。

革の種類が牛の年齢や性別などで細かく分けられていて、それぞれ特徴も違います。

月齢※1 呼び方 子牛

大人

胎児~生後すぐ ハラコ
生後3ヶ月以内 ベビーカーフ
生後6か月以内 カーフスキン
生後6か月すぎ~満2年くらい キップ
生後2年以上 (オス)ステアハイド※2

(メス)カウハイド※3

生後3年以上 ブルハイド※4

※1 月齢の区切りはおおよそになります。
※2,3,4 去勢や出産の有無の条件があり、後ほど説明します。

その他にも、水牛の革「バッファローハイド」や日本産の牛革「ジナマ」という種類もあります。

では早速、見ていきましょう!

【ハラコ】最高級品

胎児~生後すぐ位の子牛の革のこと

胎児と聞いて、お腹の中にいた子牛を使うのか!と衝撃を受けましたが、産まれてくる前に亡くなってしまったような子牛を使うそうです。

まだら模様が入っていて短い毛がついており、牛革の中では最高級と言われています。

お店で目にかかることは殆どなく、あったとしても高価な値段で販売されているので手に取る機会は少ないかも知れません。

また、ハラコとして売られている物の中には、ポニー(=馬)などの革を使っていることも多いので気を付けて下さい。

【カーフスキン】薄くて柔らかい

生後6か月までの子牛(ほぼオス)の革のこと

中でも生後3ヶ月以内のものはベビーカーフと呼ばれ、薄くてきめ細かいため高級な革製品に使われます。

生まれて間もないので、柔らかくて傷も少なく、表面がなめらかなのが特徴です。

まちだ
まる子

すべすべの革♪

【キップ】高級品だけど身近な革

生後6か月~満2年くらいの革のこと

カーフと比べると生後の日数が経っている分なめらかさは劣りますが、傷が少なめで見た目が綺麗です。

このあたりになってくるとうっすら模様が出てきて、動物の革らしい印象になってきます。

革の厚みもあって強度があるので革製品として使い勝手が良く、高級品の部類ではありますが身近な革だと言えるでしょう。

【ステアハイド】牛革の代表格

生後2年以上で、かつ生後3ヶ月~6か月間に去勢をしたオス牛の革のこと

均一な厚みで傷も比較的少なく、表面はキップに近いきめ細やかさがあります。

重さは少しありますが、柔らかさと耐久性を兼ね備えているので牛革製品の中では最も多く使われている部類です。

あなたが牛革と言ってイメージするのは、このステアハイドかも知れませんね。

【ブルハイド】厚くてタフ

生後3年以上で、去勢していないオス牛の革のこと

闘争本能が残っていて争いを多くしてきた牛の革のため、傷が多いのが特徴です。

シワ感や傷も楽しみたい人にとっては満足できる革でしょう。

革製品としての見た目からいうとあまり良くないため、高級品には使用されません。

しかし厚さがあって丈夫なため、使用頻度が高くタフさが求められる財布や、カジュアルなバッグなどに使われることが多いです。

【カウハイド】落ち着いた印象

生後2年以上の、出産をしたことがあるメス牛の革のこと

革の丈夫さや厚みは、キップとステアハイドの間くらいのイメージです。

そこまで深いシワや傷もなく柔らかさがあるので、落ち着いた印象。

大人の牛なので広い面積の革が取れることもあり、ジャケットや大きいカバンに使われることが多いです。

【バッファローハイド】丈夫で水に強い

水牛の革のこと

表面にはシボ(革の模様)があるのが特徴で、柔らかく丈夫。

水にも強いほうなので、日常生活で扱いやすい革です。

しかし安い海外製の革ジャンに利用されていることが多いせいか、「安物」というイメージを持たれているという悲しい事実も。

質が悪いから安いというわけではないので、勘違いしないようにして下さいね。

【ジナマ】品質が高くて人気

日本産の牛革のこと

年齢に関係なく、日本産の牛革をまとめてジナマと呼びます。

これは日本独特の牛革の呼び方です。

日本で育てられた牛は飼育管理が行き届いていて傷も少なく綺麗なため、品質が高く人気があります。

次は馬の革について、見ていきましょう!

馬革:ランドセルにも使われる

【よく使われている物】衣類、バッグ、靴、ランドセル、小物

馬革は、軽い、薄い、柔らかいのが特徴です。

革の種類は、全体を指す呼び方とお尻部分の革の、2種類に分けられます。

【ホースレザー】しなやかで上品

馬全体の革のこと

ホースレザーとは、馬全体の革のことです。

強度はそこまでありませんが、しなやかで上品さがあるのでジャケットや財布にもよく使われています。

家具としても、ソファに使われることがありますよ。

【コードバン】硬くて光沢あり

馬のお尻の部分の革のこと

馬のお尻の部分の革のことをコードバンと言います。

表面はきめ細やかでツルっとした見た目で、ハリがあって硬い革です。

光沢感があって綺麗ですが、水には弱いので扱いには注意しましょう。

大量に取れるわけではないので希少性があり、値段も高いです。

革せんせい
革せんせい

コードバンは高級なランドセルに使われることが多いです。

次は豚の革です。

豚革:通気性が良い

【よく使われている物】衣類、バッグ、靴、小物

ピッグスキンとも呼ばれます。

豚革は、育てるところから革製品にするまでの一貫の流れまで、全て日本でできる唯一の革です。

表面には毛穴が沢山あって通気性が良く、摩擦にも強いので耐久性に優れているのが特徴。

このことから靴の中敷きやカバンの内装に使われることが多いです。

スエード状になったピッグスキン・スエードは海外でも人気があり、輸出もしています。

ヤギ革:強度があって型崩れしにくい

【よく使われている物】衣類、ハンドバッグ、靴、手袋

ヤギ革は表面に細かな模様があって、薄くても強度が高いのが特徴です。

柔らかいのに型崩れしにくく、水分にも強いので耐久性があります。

ヤギ革は大人か子どもかによって、2種類に分けられます。

【ゴートスキン】荒々しくて丈夫

大人のヤギの革のこと

大人のヤギの革のことを、ゴートスキンと呼びます。

表面の模様がハッキリしているのと丈夫さゆえ、無骨な印象を持っています。

タフさが求められる手袋やフライトジャケットなどに使用されています。

まちだ
まる子

男性のほうが、身に付ける機会が多そうですね。

【キッドスキン】薄くて軽い

子ヤギの革のこと

子ヤギの革のことをキッドスキンと呼びます。

ゴートスキンと比べると薄く軽さがあり、柔らかいのが特徴。

取れる数があまりないため、希少価値が加わって高級品とされています。

主に高級な衣類や靴、手袋に使用されています。

まちだ
まる子

こちらは女性のほうが身に付ける機会が多そうですね。

ヒツジ革:手触りが良い

【よく使われている物】衣類、ゴルフ手袋、帽子

ヒツジ革は細かなキメを持ち、薄くて柔らかいので手触りが良いです。

強度はあまり強くないため、耐久性を求める製品には使われません。

毛がついた革はムートンと呼ばれて、主にコートに使われます。

ヒツジ革も大人と子どもで種類が分けられていますよ。

【シープスキン】防寒具に多く利用

生後1年~のヒツジの革のこと

生後1年~のヒツジの革のことを、シープスキンと呼びます。

防寒性に優れているため、レザージャケットや手袋などの防寒具に多く使われます。

私もシープスキンのレザージャケットを持っていますが、厚手じゃないのに防寒性はバッチリですよ♪

【ラムスキン】キメ細かくて高級

生後1年までの子ヒツジの革のこと

ラムスキンとは、生後1年までの子ヒツジの革のこと。

シープスキンよりも毛穴が小さいのと、キメが細かいのでより良い手触りなのが特徴です。

ヒツジの革で最高級なのは、このラムスキンです。

こちらも防寒具として衣類や手袋に使われていますが、高級なのでお店の普段使い用の棚ではあまり見かけないかも知れません。

ちなみに生後6か月までの革はベビーラムスキンと呼ばれて、区別されることもあります。

いよいよ最後は、シカの革です!

シカ革:昔からなじみがある

【よく使われている物】衣類、手袋、よろい・かぶと、クロス

シカ革はディアスキンとも呼ばれます。

日本で昔から親しまれている革は、このシカ革です。

柔らかくてなめらかな手触り、耐久性もそれなりにあるのが特徴。

通気性が良いため、かつては「よろい」や「かぶと」といった武具に使われてきました。

水分をよく吸収することから別名『セーム革』とも言われ、洗車で使うクロスや眼鏡拭きとしても使われています。

それぞれのメリットとデメリット

今まで説明してきたように、革は種類によって「軽くても耐久性が無い」などそれぞれメリットとデメリットがあります。

革製品を買う時には用途に合った革を選ばないと、買ったのに使い勝手が悪くてしまいっぱなし・・・ということになってしまいます。

そこでそれぞれの革の柔らかさ・重さ・耐久性の有無を一覧表にしました。

あなたの重視するポイントに叶う革はどれか、比較してみてくださいね。

柔らかさ
(柔らかい◎↔硬い△)
軽さ
(軽い◎↔重い△)
耐久性
(丈夫◎↔弱い△)
動物の種類 ※普通レベルが〇
ヤギ
ヒツジ
シカ

前半で説明した革の特徴をふまえつつ、この表でメリットとデメリットを確認してみましょう。

欲しい革の種類が絞られてくると思います。

例えば毎日使う財布なら、耐久性があって見た目もゴツすぎない『牛革』がおすすめです。

レザージャケットなら軽くて柔らかい方が着心地が良いのと、防寒性が高いので『ヒツジ革』がおすすめですよ。

長く愛用するために、あなたの使う場面でより快適に使える革を、選ぶようにして下さいね。

まとめ

革の種類って本当に沢山あって、それぞれ特徴も違うことがわかりましたね。

革は動物の種類によって、見た目の印象が大きく変わります。

手にする機会が多いのは牛革かも知れませんが、次に革製品が欲しくなったら違う動物の革を選ぶとまた違った雰囲気が楽しめますよ。

お店に行く機会があれば、色んな動物の革を観察してみるのもおすすめです。

革によって様々な表情が見られて、今までよりももっと革製品が楽しめること間違いナシですよ♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました