私の主人は現在、土屋鞄製造所のウルバーノ「コンパクトコインパース」を使用しています。
以前は全く別のブランドの二つ折り財布を使用していたのですが、古くなってきたので買い替えました。
主人が土屋鞄製造所の製品を使うのは初めて。
使用して約1か月経ったので、「コンパクトコインパース」を実際に使った感想を聞いてみましたよ。
それと共に、買った当初と現在で変化した所もしっかりチェック!
革の経年変化など、詳しくご紹介していきます。
ウルバーノ「コンパクトコインパース」とは
ウルバーノ「コンパクトコインパース」とは、こちら↓
土屋鞄製造所から販売されているお財布です。
形は二つ折りタイプで、色展開はブラック、チョコ(こげ茶)、ブラウンの3種類があります。
お札・小銭・カードがきちんと収納できるのにも関わらず、持ち運びに便利なコンパクトサイズ。
且つ落ち着いたデザインなので、どんなシーンでも使いやすくて万能なお財布です!
革はイタリア製の高級革である『バケッタ・ミリングレザー』で出来ているため、オイルたっぷりでしっとりした手触り。
そして革の線維が密なので、革同士が擦れるとキュッと音がします(=革が鳴く)。
革の中でもこのように音が鳴るものは少ないので、さすが土屋鞄製造所の高級財布!と感じる1品ですね。
小銭入れのスナップボタンも、閉じる時に心地よい「パチン!」という音を出してすんなりはまってくれるので、質が高いのを実感します。
「見た目はシンプルだけど、よく見ると品があってカッコいいお財布だな~」というのが、私の第一印象です。
コンパクトコインパースを選んだ理由
私は日頃、土屋鞄製造所のバッグをいくつも愛用しています。
それで興味を持ったのか、主人も「そこの製品を使ってみたい」とのこと。
なので今回お財布を新しくするタイミングで、まずブランドは土屋鞄製造所と決めました。
その中でもコンパクトコインパースを選んだ理由は、彼がお財布選びで重視する以下の条件に当てはまったからです。
- 小銭入れがBOX型
- 二つ折りタイプ
- 価格がそこまで高くない
小銭入れは以前のお財布でも使っていたBOX型が慣れているので、ここは譲れない点でした。
そして、持ち運びでかさばりにくい二つ折りタイプが理想。
それと以前のお財布が2万円程度の価格だったため、「今回もあまり高すぎない物がいいなぁ」とのことでした。
土屋鞄製造所のお財布のラインナップを見たところ、BOX型の小銭入れはコンパクトコインパースのみ。
しかしいざ全体を見渡すと、どれも魅力的で迷うという土屋鞄マジックにかかりました。
二つ折りタイプで価格帯が高すぎないものの中でも、アルマス「フレームスタンダードパース」
とか
ブライドル「二折財布」
も素敵だなぁと目移り。
後半は「小銭入れの形は変わってもいいかも?」とまで心が揺れていました(笑)
で、最終的な決め手はお財布の色と革質です。
選びながら、今回は茶色っぽい色味がいいなと思い始めたそう。
そして傷が目立ちにくい革の方が気軽に使えるということで、革の表面にシボ(シワのような模様)のある、コンパクトコインパースのチョコ色に決めました。
![まる子](https://www.kawa-raban.com/wp-content/uploads/2021/10/うんうん.jpg)
ブライドルの「二折財布」にもこげ茶というものがあるんですが、購入当時は在庫がありませんでした。
使ってみた正直な感想は
人生初の、土屋鞄製造所のお財布を使い始めた主人。
使っていてどう感じたのか、感想を聞いてみましたよ。
最初は二つ折りになりきれず驚いた
コンパクトコインパースに使われているバケッタ・ミリングレザーは、最初から多少の柔らかさとしっとり感があります。
それでも買ったばかりの頃は、革が硬いと思ったそう。
革全体に張りが感じられるというか…芯のある硬さと弾力がある印象でした。
私が一目見て、まだ革が硬いんだなぁと思ったのが、中身を入れて二つ折りにパタンと閉じて机に置いた時。
何も入れていないとこうですが
中身が入るとこれくらい開く(手動にて再現)
当時の写真をうっかり撮り忘れていたので、さっき手で持ち上げて撮影しました(汗)。
でもこれくらいの開きがあって、中途半端に閉じた状態だったんです。
中身を入れすぎているせいじゃないかと思って確認したんですが、そこまで入れている訳でもなく。
革がまだ硬いせいでした。
中身を入れて若干膨らんだだけで真ん中の折り目がついていけず、ちょっと上側が持ち上がってしまったようです。
この件に関して主人は驚いたようですが、革が柔らかくなって浮き上がりが解消するまで、温かい目で見守ることにしたそう。
私はというと、思っていた以上に上側の部分が浮いていたことにワクワク。
![まる子](https://www.kawa-raban.com/wp-content/uploads/2021/11/km178751913111102210351.jpg)
こりゃあ変化が楽しみだ(ムフフ)
カードが入りきらなかったので対策した
コンパクトコインパースのカード入れは、最大で5枚収納ができます。
でも買ってすぐ5枚入れたところ、キツキツでした。
それぞれのカードを取り出すには、指先でカードをつまんでかなりの力を入れて引っ張り出さないといけない状態。
だから、最初からカード5枚を収納するのは諦めたそう。
革なので徐々に各ポケットが伸びてきて、もう少し取り出しやすくなるとは思います。
でもそれまでパツパツ状態で仕舞われていたら、カードが曲がってしまいそう。
というわけで、最初に入れるのはカード収納部全体の革に余裕を持たせた3~4枚程度になりました。
【カードを最終的に最大枚数の5枚入れられるようにする手順】
- カードが曲がらない程度に、3~4枚入れる(各カードの厚さによって枚数を調整して下さい)
- カードを入れたポケットの革が伸びてきたら、残りのポケットに順番にカードを入れていく
- 各ポケットの革がカードの厚さに合わせて伸び、馴染んだら完了!
※革を伸ばしている間、残りのカードはお札入れなどに収納して持ち運ぶのがおすすめ
ちなみに、小銭入れに最も近いこの部分
ここには、仕切りがあって上と裏側で1枚ずつ入る仕様になってます。
でも両側とも入れると取り出しにくいので、主人は1枚しか入れていません。
そんなこんなでカードが思ったより入らなかったので、お札入れのスペースも活用してカードを収納しているようです。
お札入れにはICカード乗車券(suica)×1枚、クレジットカード×2枚を重ねて縦にして入れていますよ。
とここまでは良かったものの、実はカードの収納枚数について、別件で問題発生。
買う時の主人は
![](https://www.kawa-raban.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
ちゃんと整理すれば、カードは数枚しか財布に要らないかな
と言っていたんですが、実際には必要なカードが予想以上にあったんだそう。
結局、財布と一緒に残りのカードを持ち歩くために、このカードケースを買いました。
お財布は奮発して買ったので、カードケースは手ごろな価格帯で…ということでこちらに決定。
色が沢山あって迷いましたが、ビジネスシーンでも使えてカバン内で財布と見分けやすい、黒をチョイス。
このNEESEのカードケースは合皮製ですが、本革のコンパクトコインパースと並べてもそれなりに一体感があります。
隣に並べたところ
厚みはコインパースの最大部分と同じ位
シボの大きさの感じも似ていて、わりと自然ですよね。
というわけで、最終的な主人のカード収納状況は、
コンパクトコインパース
【カード入れに】免許証×1、銀行のキャッシュカード×2、家のカードキー×1
【お札入れに】ICカード乗車券(suica)×1、クレジットカード×2
NEESEのカードケース
健康保険証×1、その他クレジットカードなど×10
となりました。
カードが本当に少ない人は、コンパクトコインパースのカード入れだけで足ります。
お札入れのスペースも活用すれば、もうちょっといけます。
それでも収納しきれない場合は、紹介したようなカードケースで補うということになりますね。
結果的に持ち物が増えたことについて、最初の頃は不満に思ったこともあったそう。
でも1ヶ月経った今となっては慣れ、お財布とカードケースを使い分ける良さを実感してきたそうです。
寄り道が殆ど無い平日や、近所の買い物はコンパクトコインパースだけで身軽にお出かけ。
![まる子](https://www.kawa-raban.com/wp-content/uploads/2021/10/にこ.jpg)
小さいうえにカードが最低限しか入っていないので、軽くて持ち運びがノンストレス!
休日に用足しまわりや遠出のお出掛けをする時、また病院に行く時なんかはカードケースも持参します。
そう考えると、実際はコンパクトコインパースだけで事足りる日の方が断然多いんですよね。
主人はこのお財布になってから、大抵の日は手荷物が小さく軽くなったと喜んでいました。
中身をスッキリさせたくなった
先程のカードの収納の話でもありましたが、コンパクトコインパースは基本的にはお財布の中身が少ない人向けのデザインです。
なので何でも詰め込もうとすると、すぐにはちきれそうになります。
コンパクトコインパースがパンパンに膨らんでいたら、せっかくの洗練されたデザインが台無しに。
そうならない為に、中身を入れすぎないよう心がけるようになったそうです。
その証拠に、溜めがちだったレシートを小まめに出すようになりました。
他にも気を付けているのは、『小銭入れに入れるのは最高でも10枚程度にする』ということ。
それ以上の枚数を入れると、小銭入れが膨らんで二つ折りの時に閉じにくくなるそうです。
![](https://www.kawa-raban.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
この財布にしたからには、なるべく薄くしたいんだよね。
という、前向きな発言(?)まで飛び出す始末。
スッキリしたお財布は使いやすいし、周りから見ても気持ち良いものですよね。
コンパクトコインパースにしたことで、思わぬ収穫だったと思います。
この流れで是非、部屋に散らかっている品々もコンパクトにして頂きたいものです。
![まる子](https://www.kawa-raban.com/wp-content/uploads/2021/10/にこ.jpg)
片隅に寄せるだけでいいから!スペースのコンパクト化!
1か月使用して変化した箇所
それでは、コンパクトコインパースを約1か月使ってみて、どう変化したかをご紹介。
買った当初の写真と比較していきますよ~。
なお、主人は買い物をせずにただカバンにお財布を入れて持ち運ぶだけの日もあるため、使用頻度は少し低めです。
色に深みが出てツヤが出てきた
革の表面はだいぶ変化しましたよ。
買ったばかり
1か月後
開いて表全体をお見せすると、こんな感じです。
![土屋鞄製造所 ウルバーノ「コンパクトコインパース」](https://www.kawa-raban.com/wp-content/uploads/2022/03/IMG_2132.jpg)
茶色が濃くなって、深みのあるこげ茶になりました。
そして、アップで見るとツヤ感が出てきたのもよくわかります。
買ったばかり
1か月後
光を反射するようなツヤ感。
しっとりした潤いを感じる見た目ですね。
また表側だけでなく、内側も色やツヤ感の変化が見られます。
買ったばかり
1か月後
色は全体的に濃くなりました。
内側は革の重なっている所やスナップボタンによる凸凹があるため、箇所によって変化の大小があります。
![まる子](https://www.kawa-raban.com/wp-content/uploads/2021/10/うんうん.jpg)
メリハリのある変化をしてますね
スナップボタンの所はぽこっと膨らんでいるので、二つ折りにした際に革が擦れやすいみたいです。
そのためどの箇所よりも早く、ツヤッツヤになってます。
また小銭入れのフラップには、真ん中よりちょい左に黒い点のようなものが縦に2つ出来ています。
これは小銭入れを開ける際に折れ曲がる箇所なので、折り筋がついた感じです。
使ってまだほんの1か月ですが、結構色とツヤ感の変化がありました。
表面の傷は目立たない
使っていれば避けては通れない、革の傷。
このコンパクトコインパースも多少は傷付いていると思うのですが、表側はぱっと見で目立つ傷はありません。
よーく見ると、少しかすり傷のような感じで革が剥げた箇所を発見。
でも殆どわかりませんよね。
シボがある革なので、傷がついてもうまく紛れてくれているんでしょう。
素晴らしい。
ちなみにパカッとお財布を開いた時に見える内側の革全体には、明確な傷のようなものは見当たりませんでした。
そこで中身を出して隅々までチェックしたところ、唯一お札入れの所に発見。
買ったばかり
1か月後
1本線で、引っ掻いたような傷跡がありました。
お札の出し入れか、カードを入れる時に出来たと思われます。
まぁでもここは普段は見えない箇所なので、問題ナシ。
そっとお札を被せて、無かったことに。
というわけで、今の所は傷が気になって仕方がないということはありません。
コンパクトコインパースの表面の革は、小さな傷が入った程度なら本当にわかりませんよ。
傷付くことを極端に気にしなくていいから、日常使いしやすいと主人も言ってます。
革が柔らかくなってきた
見た目だけでなく、触り心地も変化アリです。
1か月使って、全体的に革が柔らかくなってきました。
特に柔らかさが目立つのが、小銭入れのフタ部分。
開閉で折り曲がるのですぐ柔らかくなりました。
最初は親指で押し上げていたのが、今やスナップボタンを外してフワッ!(←軽いのを表現したかった)です。
より軽い力で開けられるようになって、扱いやすくなりましたよ。
また、写真だとわかりにくいですが、フタ部分が広く持ち上がるようになったので小銭が見やすくなりました。
買ったばかり
1か月後
手前側の革も柔らかくなり、折りたたんだ時に内側にある革の跡がうっすらついてきてますね。
また、カード入れの革も柔らかくなって少し伸びてきました。
カードを抜いても、カード入れの端っこが盛り上がっていますね。
黒く影になっている部分が、革が伸びてできた空間です。
ちょっとの違いではありますが、カードがだいぶ出し入れしやすくなりました。
また革が柔らかくなったことで、中身のシルエットが少し浮き出て丸みも出てきています。
手に持った時にゴツゴツした感じが減って、しっくりくるようになりました。
手に馴染んでくると、より愛着が湧いてきますよね。
二つ折りらしく閉じてきた
買った当初は二つ折りになりきれない閉じ方をしていましたが、だいぶ落ち着きました。
今はこんな感じで
それなりにパタンと閉じています!
でもまだ若干の開いてる感があるのは、小銭入れの立体的なデザイン上仕方がないのかなという所です。
もっと使い込んで革が変化したら、これよりもぺたんとするのかも?
その時はまたご報告しますね。
鳴く革の音は未だに健在です
最初の方で紹介しましたが、このコンパクトコインパースは音の出る、鳴く革で出来ているんです。
お財布を二つ折りにして、手で包み込むように持って少し握りしめるとキュキュッと音がします。
1か月使うと音がしにくくなったりするのかなぁと思っていましたが、相変わらず今も鳴きますよ。
![まる子](https://www.kawa-raban.com/wp-content/uploads/2021/10/ダメだー.jpg)
この音について、残念ながら革マニアではない主人は何とも思っていないようです。
私はこの音がとっても好きなので、時々持たせてもらって楽しんでいます。
革の経年変化だけでなく、音でもずっと楽しめるなんて素晴らしすぎるぞコンパクトコインパース。
まとめ
土屋鞄製造所のウルバーノ「コンパクトコインパース」を使ってみた感想をご紹介しました。
カードは当初の予定よりも溢れ出てしまっていますが、別でカードケースを用意したことで解決済みです。
それよりも、お財布をよりスマートに持とうという気持ちが芽生えたのが大きかったみたいですよ。
1か月使っただけで革の色やツヤに変化があり、比較的すぐ柔らかくなってきました。
馴染むのが早そうなので、すぐ使いやすさを実感できるお財布だと思います。
鳴く音も長く楽しめますので、この先ずっと自慢できる革の一品となることでしょう。
最低限の中身でコンパクトにお財布を持ちたい方に、絶対おすすめです!