革ジャン(またはレザージャケット、ライダースジャケット)を1シーズン着終わり、そろそろクローゼットにしまおうと思い始めたあなた。
その革ジャン、そのままハンガーにかけて保管しようとしていませんか?
それはあまり良くないんです。
きちんとお手入れをせずにクローゼットにしまうと、革ジャンにカビが出来たり、変な臭いが発生することもありますよ。
それに保管方法も重要です。
洋服カバーとして見かける不織布を使うのも、実は避けた方が良いんです。
来シーズンになり、クローゼットから取り出した革ジャンが悲しい状態になっていたらショックすぎますよね。
今回は長期的に保管しようとしている革ジャンについて、正しい保管前のお手入れ方法や保管の仕方までをまとめてご紹介します。
大切な革ジャンとまた笑顔で再会できるように、参考にして下さいませ♪
革ジャンを保管前にお手入れしよう
革ジャンを1シーズン着終えてそろそろしまおうかなと思ったら、保管前のお手入れをしましょう。
ちなみに春まで着た革ジャンのお手入れなら、お手入れにおすすめの時期は『梅雨に入る前』です。
革ジャンには湿気が良くないので、梅雨のジメジメした空気になってしまう前の、暖かくて晴れた日にお手入れできるのが理想ですね。
お手入れの流れは、このようになります。
- 干して湿気を取り除く
- 汚れやカビがないか確認
- 革用のクリームで栄養分を補給してあげる
まず最初に陰干しして湿気を取り除く手順があるのですが、ここで少なくとも数時間は必要です。
日程に余裕を持って行って下さいね。
そして、お手入れの際に必要な物はこちらです。
- ハンガー
- ブラシ(なければ柔らかい布)
- 革用のお手入れクリーム
- 柔らかい布(古いTシャツなどでもOK)
※必要であれば、革用の汚れ落としも用意
ブラシは革用の、毛が柔らかいものを使って下さい。
もしなければ柔らかい布でも大丈夫ですよ。
準備ができたら、お手入れを始めていきましょう。
陰干しで湿気を取り除く
着ている間についた汗や湿気を取り除くため、直射日光の当たらない場所で陰干ししましょう。
時間の目安は数時間~半日くらい。
風通しの良い場所を選び、ハンガーにかけておいて下さい。
手っ取り早く乾かそうと、ドライヤーなどで熱風を当てるのはNGです。
熱い風は革を傷めてしまうので、くれぐれも自然の風を当てるようにして下さいね。
汚れやカビの確認
湿気が取れたら、次は革ジャンに汚れがついていたり、カビが発生していないかの確認です。
汚れやすいのは、首まわりや袖口、肘や裾(すそ)の部分。
カビも気付かないうちに出来ていることがあるので、しっかり全体をチェックしましょう。
もしカビを見つけたら、水に濡らして固く絞った布で軽くたたくようにして拭き取って下さい。
しかしカビは表面上は綺麗になったように見えても、革の内部にはカビ菌が増殖しています。
自分では完全には対処できないので、専門の業者に一度クリーニングしてもらった方が安心ですよ。
もしカビを見つけたら、保管前に一度クリーニングに出しましょう。
クリームで革の調子を整える
【必要なもの】
- ブラシ(または柔らかい布)
- 革用のお手入れクリーム
- 柔らかい布(古いTシャツなどでもOK)
※革用の汚れ落とし(必要であれば)
カビがなければ、いよいよ本格的なお手入れに入っていきます。
まず、ブラシで革ジャン全体のホコリを取り除きます。
ブラシがなければ柔らかい布で表面を撫でるようにして、細かい部分までホコリを取りましょう。
次に、革用のお手入れクリームを使って革に栄養分を補給していきます。
クリームを柔らかい布につけて、革ジャンに塗っていきます。
ちなみに、私が愛用しているクリームはこちらです↓
コロニルの「シュプリームデラックスクリーム」。
伸びが良くて革がしっとりする、使いやすいクリームですよ♪
クリームは塗りすぎると革の呼吸の邪魔をして、カビや劣化の原因になります。
表面に薄く伸ばす程度の量を使いましょう。
あとは塗ったクリームが乾くまで、風通しの良いところに置いておきます。
もし先程の確認で汚れを見つけた場合は、忘れずに一緒に落とします。
汚れは、軽いものであればクリームを塗る最中に取れますが、しつこい汚れの場合は革用の汚れ落としを使って下さい。
革用の汚れ落としでおすすめなのは、これです↓
コロニルの「レザーソープ」。
これは泡状で出てくるので、手軽に使えるおすすめフォームです!
合皮にも使えるので、1本持っておくと安心♪
さぁ、これで保管前のお手入れは完了です!
保管の流れと方法
革の汚れをしっかり落として栄養補給まで行ったら、あとは保管するだけです。
保管の流れはこちらになりますよ。
- 革ジャンの形を整える
- ハンガーにかけ、布や衣類でくるむ
- 乾燥材を添える
- 保管場所にしまう
最初の形を整える手順では、袖の部分にしわが寄らないように詰め物をします。
もし保管スペースに余裕があるとかで袖部分のしわに心配がなければ、省略しても構いません。
そして、保管の際に必要な物はこちらです。
- 新聞紙
- 綿素材の布またはYシャツなど
- 乾燥材
詰め物とはそう、新聞紙です。
なければチラシを集めて代用も可能です。
その場合はなるべく新聞紙に似た紙素材で、水分の吸収力がありそうなものを選んで下さいね。
それでは保管方法について、詳しくお話ししていきます。
革ジャンの形を整える
革はシワがつくと、取ることができません。
革ジャンの保管中にシワがつきやすいのは袖の部分なので、袖がつぶれたり折れ曲がったりしないよう、中に新聞紙を入れます。
新聞紙は湿気を吸ってくれるということもあり、身近で便利な保管アイテムですよ。
やり方は新聞紙を数枚重ねたままでクルクル丸めて縦長の筒状にし、それを革ジャンの袖に入れるだけ。
重くなりすぎない程度に、袖に芯を入れてあげるイメージです。
袖がパンパンにならなくても大丈夫です。
印字が移らないか心配な方は、丸めた新聞紙の上から綿の布などをかぶせ、それを袖に入れましょう。
左右の袖に新聞紙を詰めたら、次の手順へ移ります。
ハンガーにかけて布でカバー
革ジャンをハンガーにかけて、ファスナーやボタンを留めます。
形を整えたら、上から綿素材の布でカバーをしましょう。
使い古した綿のYシャツなどを、羽織るようにかけてもOK。
重ね着するように、綿のロンTを革ジャンに着せてカバー代わりにしている人もいますよ。
「余っているロンTなんて持ってないよ!」
「自分サイズのロンTを革ジャンの上から着せるとパツパツできついよ~」
という方は、ネット通販で安いものを買うのも手です↓
なお、買う際は『綿素材』のものを選ぶようにして下さいね。
なお、洋服のカバーをするのに、クリーニングでもらえるビニールや、100均などでも手に入る不織布製のカバーを使うのはやめましょう。
ビニールは通気性が悪いので、革ジャンのカビの原因となります。
また不織布は静電気を帯びやすく、その静電気がホコリを寄せ付けてしまうんです。
すると不織布の表面に細かいホコリがたまって、結果的に通気性が悪くなってしまいます。
また、革ジャンの側で保管している洋服にも、これらの素材のカバーを使うのはやめましょう。
背中合わせでビニールが密着していたら、空気が通らないもんね。
乾燥材を添えて保管場所へ
カバーをかけた革ジャンを、保管するクローゼットなどにかけてしまいます。
その時、乾燥材を一緒に入れるのをお忘れなく。
乾燥材はこういった物が手軽でおすすめ↓
クローゼット内の湿気をより少なくしてくれ、カビの発生を抑えてくれますよ。
もしも部屋の風通しの良い場所にかけて保管できるなら、それがベストではあります。
その場合は革が日焼けしないよう、直射日光や蛍光灯の近くは避けましょう。
革は蛍光灯の光でも日焼けするので注意!
これで革ジャンの保管方法はバッチリ!
あとは時々クローゼットや革ジャンの保管場所の扉を開けて、カビが発生していないか状態をチェックできると安心です。
思い出した時で大丈夫なので、たまには保管場所を覗いてみて下さいね。
まとめ
革ジャンの保管方法について、ご紹介しました。
保管前には必ずお手入れをしておきましょう。
これをするとしないとでは、革ジャンの質感や寿命に大きな差が出てきます。
保管時はシワがつかないように注意して、環境の良い場所にハンガーをかけてあげて下さいね。
クローゼットに一度入れるとそのままにしがちですが、時々は新鮮な空気を当てるのを忘れずに。
そして次も、その次のシーズンも、常に快適な状態の革ジャンと会えるようにしましょう!